
プロペシアやデュタステリドなどを使用する場合、初期脱毛が現れる可能性があります。
AGA治療を検討している方のなかには「初期脱毛」と聞いて、不安を感じる方も多いようです。
プロペシアやデュタステリドを使用したAGA治療では悪玉男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」を抑制して、正常な発毛サイクルにすることが目的です。
なぜ、正常な発毛サイクルにするためのAGA治療薬で脱毛が起きるのでしょうか。
そこで今回は、AGA治療薬と初期脱毛の因果関係と一緒に、初期脱毛が起きた際の対処方法も紹介します。
この記事は大阪AGA加藤クリニック加藤健太郎医師の監修で制作されています。
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正常な発毛サイクル
AGAの症状は発毛サイクルに大きく関わってきます。正常な発毛サイクルとAGAの症状が現れやすい発毛サイクルとでは一体何が異なるのでしょうか。以下に正常な発毛サイクルを示します。
① 毛球が活動して髪の毛が伸びる ② 正常な毛球の場合2~6年程度髪の毛が成長する(成長期) ③ 毛球の退縮が始まる(退行期) ④ 毛球が完全に退化して脱毛する ⑤ 新しい毛球が活動を始める
正常な発毛サイクルの場合は2年~6年程度成長期が続きます。AGAの場合、成長期が数カ月から1年程度で終わり、退行期に入り、毛球が退行し始めます。AGAは発毛サイクルの乱れで起きる薄毛症状であり、発毛サイクルが乱れる原因が悪玉男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」です。プロペシアやデュタステリドなどのAGA治療薬では、ジヒドロテストステロンの増加を阻害し、正常な発毛サイクルに導く効果があります。
AGA治療薬の効果と仕組み
AGA頭髪専門クリニックでは、患者さんの体質を調べてから、負担の少ないAGA治療薬を処方して治療を開始する場合が多いです。よく使用されるAGA治療薬にプロペシアとデュタステリドが挙げられます。これらのお薬はどのようにしてジヒドロテストステロンの増加を阻害するのでしょうか?
プロペシア・デュタステリドの効果
プロペシアとデュタステリドはジヒドロテストステロンの増加を阻害するという効果がありますが、ジヒドロテストステロンの増加を阻害する仕組みが若干異なります。プロペシアとデュタステリドの効果と仕組みを紹介します。
プロペシアの効果 プロペシアは「5α-リラクターゼ(5α-還元酵素)」のⅡ型に働きかけ、ジヒドロテストステロンの増加を阻害する効果があります。
デュタステリドの効果 デュタステリドは「5α-リラクターゼ(5α-還元酵素)」のⅠ型・Ⅱ型に働きかけ、ジヒドロテストステロンの増加を阻害する効果があります。
ジヒドロテストステロンは男性ホルモン「テストステロン」と「5α-リラクターゼ(5α-還元酵素)」が結びつくことで生成されます。「5α-リラクターゼ(5α-還元酵素)」にはⅠ型とⅡ型があり、プロペシアはⅡ型に作用し、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型に働きかけジヒドロテストステロンの増加を阻害します。AGA治療薬ではジヒドロテストステロンの増加を阻害し、正常な発毛サイクルに整えることが目的です。しかし、その治療の過程で「初期脱毛」という症状が現れるケースがあります。初期脱毛はどうして起きてしまうのでしょうか。
初期脱毛が起きる仕組み
薄毛を改善するためのAGA治療薬では、初期脱毛という症状が現れる場合があります。なぜ初期脱毛が起きてしまうのでしょうか。初期脱毛が起きる仕組みを紹介します。
古い髪の毛を押し出す
プロペシアやデュタステリドを処方して治療を進めると、髪の毛が抜け落ちる症状が現れる場合があります。この初期脱毛に不安を感じる方も多いようですが、安心してください。初期脱毛は発毛サイクルが改善されている証拠といってよいでしょう。初期脱毛は、発毛サイクルが正常になる過程で、古い髪の毛が抜け落ちる症状と理解してよいでしょう。新しい髪の毛の発毛の準備をするためには、古い髪の毛が邪魔だということですね。この初期脱毛はどれくらいの期間続くのでしょうか。
初期脱毛の期間
初期脱毛の症状は個人差がありますが、プロペシアやデュタステリドを服用してから2週間~3週間程度で現れる場合が多いです。初期脱毛の期間も個人差がありますが、長い人でも3カ月程度で収まります。初期脱毛が3カ月以上続くようであれば、通院しているAGA頭髪専門クリニックの医師に相談することをおすすめします。
初期脱毛で抜ける髪の毛の量
初期脱毛で抜け落ちる髪の毛の量はそれほど多くはありません。初期脱毛では細い髪の毛が抜け落ちる場合が多いです。ですので、初期脱毛で抜け毛が起きても「若干髪の毛が薄くなる程度」と考えてよいでしょう。初期脱毛かどうか、自己判断することは危険なので、初期脱毛で抜け毛の量が多い場合は、AGA頭髪専門クリニックで診察してもらうほうが安全でしょう。この初期脱毛が長期間続く場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
初期脱毛が起きた際の対処方法
初期脱毛はAGA改善の兆候であり、発毛サイクルが改善されている証拠でもありましたね。しかし、初期脱毛で不安を感じる方も多いと思います。そこで、初期脱毛が起きた際の正しい対処方法を紹介します。
ウィッグ・帽子の使用
初期脱毛の期間中は薄毛が目立たない「ウィッグ」や帽子を使用してもよいでしょう。プロペシアやデュタステリドなどのAGA治療薬は、薄毛改善までに最低6カ月かかるといわれています。初期脱毛が起きた際は、ウィッグや帽子の使用も検討してもよいですね。
刺激の少ないシャンプーを使用する
AGA治療薬で初期脱毛が起きた際は、刺激の少ないシャンプーを使用することをおすすめします。アミノ酸系シャンプーなど、合成界面活性剤が含まれていないシャンプーがよいでしょう。また、シャンプーが終わった後は、雑菌が増えないように、頭皮をきちんと乾かしましょう。
過剰な育毛剤の使用はしない
初期脱毛が起きた際に、不安を感じて、市販の育毛剤を使用する方がいます。育毛剤を使用すること自体は特に問題ありません。しかし、効果のない育毛剤を過剰に使用することで、頭皮環境の悪化を招く可能性が高まりますので、注意しましょう。
ゴールデンタイムに睡眠をとる
初期脱毛は発毛サイクルを整えてくれている最中です。この初期脱毛が起きている期間は成長ホルモンが分泌される、ゴールデンタイムの「22時~2時」までの間に睡眠の軸をおくようにしましょう。
アルコール・タバコは控える
初期脱毛が起きた際は、アルコールは控えるようにしましょう。アルコールを摂取することで、ジヒドロテストステロンの増加につながります。また、タバコは血管の収縮を招き、AGA治療薬の効果が半減してしまう可能性があります。AGA治療期間中はアルコールとタバコは控えるようにしましょう。
バランスの良い食生活
初期脱毛の期間中は正常な発毛サイクルに整えてくれている最中です。初期脱毛の期間中はアルコールや脂っこい食べ物は控えるようにしましょう。魚肉や野菜、大豆製品など、髪の毛の材料になる、健康的な和食中心の食生活にすることをおすすめします。3食きちんと食事をとるようにしましょう。
初期脱毛は新しい髪の毛の生える準備
AGA治療薬を使用して、初期脱毛が起きた際は慌てず、AGA頭髪専門クリニックに相談するようにしましょう。初期脱毛は新しい髪の毛が生える兆候の現れです。規則正しい生活習慣を身につけて、健康的な髪の毛を迎える準備をしましょう。

総合頭髪治療を専門とする大阪AGA加藤クリニックグループ総院長
臨床的に効果が認められた様々な薄毛・脱毛に有効な最先端の治療を得意とします
高い技術と広い見識に加え、患者それぞれの生活に寄り添う専門治療が評判です
平成13年 近畿大学医学部 卒業
平成13年 大阪医科大学医学部付属病院 形成外科入局 麻酔科勤務
平成17年 大手美容外科 形成外科部長 植毛部門勤務
平成23年 大阪AGA加藤クリニック開業
日本形成外科学会 正会員
日本再生医療学会 正会員
国際抗老化再生医療学会 正会員