AGA治療薬

プロペシア(フィナステリド)とは?どのくらいで効果出る?ジェネリック錠は効果ある?値段・注意点徹底解説

プロペシアとは?どのくらいで効果出る?ジェネリックフィナステリド錠は効果ある?値段・注意点徹底解説

フィナステリド(プロペシア)といえばAGA治療に欠かせない脱毛予防薬のエースです。この記事では、フィナステリドの概要について、AGAに悩む20代から50代の男性向けに解説します。

フィナステリドはAGA治療において非常に効果的な薬剤ですが、使用方法や副作用、他の治療薬との比較点など、正しい理解が必要です。多くの方が持つフィナステリドに対する誤解を解消し、その効果と適切な使用法を簡潔に説明します。

ジェネリック医薬品についても触れ、賢い治療選択のための情報を提供します。

この記事を読むことで、フィナステリドの正しい知識を得て、AGA治療に対する不安を解消できるでしょう。

発毛・育毛専門クリニックとして豊富な実績を持つ大阪AGA加藤クリニックでは、プロペシア、及びその代替治療も豊富に提供しています。無料カウンセリングであなたの悩みを共有し、専門医と一緒に解決策を見つけましょう。LINE予約はこちらから簡単に。

フィナステリドとは?

フィナステリドとは?

フィナステリドは、主にAGA(男性型脱毛症)の治療に使用される薬です。この薬は、体内でテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換されるのを阻害することで、脱毛の進行を遅らせる作用があります。

DHTは脱毛の主要な原因とされており、フィナステリドの使用によりDHTの生成を抑えることで、薄毛の進行を遅らせることが可能です。

AGA治療薬の代表的な種類の概要については以下の記事でまとめています。

フィナステリドの作用メカニズム

フィナステリドの作用メカニズム

フィナステリドは、5α-還元酵素という酵素の活動を阻害することにより、DHTの生成を抑制します。5α-還元酵素はテストステロンをDHTに変換する酵素です。

テストステロンからDHTへの変換が抑制されると、頭皮内のDHT濃度が低下し、脱毛の進行が遅くなります。フィナステリドのこの特定の作用メカニズムにより、AGAの治療に効果的です。

フィナステリドはプロペシアの有効成分

フィナステリドを有効成分とする有名な治療薬がプロペシアです。アメリカのメルク社が開発した世界初の1日1回1錠の内服による男性型脱毛症用薬(AGA治療薬)です。

有効成分は「フィナステリド」なので、単にフィナステリドと呼ばれることも多いです。販売名である「プロペシア」は製造販売元であるオルガノン株式会社の所有する商標登録名です。

現在世界60カ国以上の国で販売されています。

日本では、当時万有製薬株式会社(現:MSD株式会社)が2005年10月に製造販売承認を取得し、同年12月より国内で初めて発売開始されました。

2021年7月よりMSDの分社化により製造販売元はオルガノン株式会社となっています。

服用には医師による処方箋が必要で、健康保険適用外となるので治療費は全額自費となります。

国内では特許も満了を迎え、既に様々な製薬会社から厚労省から承認を得た正規ジェネリックとしてフィナステリド錠も発売開始されています。

フィナステリド剤には他にもフィンペシアというインドでの未承認されている治療薬もありますが、国内では承認されていないのでおすすめはできません。

フィナステリド(プロペシア)のAGA治療効果は?

フィナステリド(プロペシア)のAGA治療効果は?

フィナステリドは、脱毛ホルモンの抑制により、透けていた地肌が目立たなくなるレベルでの増毛効果を持つことが示されています。フィナステリドの内服治療を継続することで、その改善効果は高まる傾向にあります。

しかし、直接的な増毛作用はなく、脱毛抑制が結果的に毛量を増やす効果をもたらすと考えられています​​。どちらかというと現在ある髪の毛と毛根を「守る」治療法と言えるでしょう。

どのくらいで効果が出る?

  症状進行

症状維持

症状改善

1年後

2%

40%

58%

2年後

1%

31%

68%

3年後

2%

20%

78%

フィナステリドの効果は、平均して6ヶ月以上の服用で顕著になるとされています。人によっては3ヶ月程度で効果が見られることもありますが、効果が現れた後も服用を継続することが重要です​​​​。

プロペシアの臨床データによると、投薬継続して1年後の症状維持、及び症状改善効果を合わせると98%に上ります。3年継続した場合の改善率は約8割と云う大変高い確率で改善されることが報告されています。

フィナステリドはすべての還元酵素に作用するわけではないので、効果が出ない症例もあることが指摘されています。この点をカバーするため、別の成分であるデュタステリドやミノキシジルとの併用が効果的である場合があります。

完全に治るかは、治療を開始した年齢や薄毛の進行度にもよりますが、治療を行えば高い確率で改善が見込めると、分かってもらえるでしょう。

プロペシア治療の中断、完了を見極めるタイミングの目安についてはこちらで説明しています。

フィナステリドとデュタステリドとの比較

フィナステリドとに並んでよく使われる内服薬のAGA治療薬であるデュタステリド(ザガーロ)の大きな違いは、作用する5αリダクターゼのタイプにあります。

フィナステリドは主にタイプIIの5αリダクターゼを阻害し、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制します。一方、デュタステリドはタイプIとタイプIIの両方の5αリダクターゼに作用し、フィナステリドよりも強力な効果が期待できます。

しかし、デュタステリドは副作用のリスクも高いとされています。デュタステリドの副作用には、勃起不全やリビドー減退、精液量減少などがあり、フィナステリドよりも副作用の頻度が高い傾向があります。

どちらの薬も、肝機能障害のリスクがあり、治療開始前や治療中の定期的な医師の診察が重要です。また、初期脱毛と呼ばれる症状が治療の初期段階で発生することもありますが、これは一時的なものであり、治療に反応している証拠とされています。

治療薬の選択は、個々の健康状態やAGAの進行度に基づいて行われ、専門のクリニックで処方が行われることが一般的です。

プロペシアのジェネリックとは?

プロペシアのジェネリックとは?

AGAの先発薬プロペシアのジェネリック薬はプロペシアと同じ成分や効果で、「フィナステリド錠」と呼ばれています。

独立行政法人医薬品医療機器総合機構の調査で、ジェネリックのフィナステリド錠とプロペシアに同等の効果があると証明されています。

参考:第 18 回ジェネリック医薬品品質情報検討会(フィナステリド錠1mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験)

それでプロペシア同様、安全に服用することができます。

国内初のプロペシアジェネリック薬は、2015年にファイザー製薬が製造・販売した「フィナステリド錠0.2mg『ファイザー』」や「フィナステリド錠1mg『ファイザー』」です。

他にも武田テバファーマ、富士化学工業、東和薬品、クラシエ薬品などがジェネリック製品を製造しています。これらは日本国内で厚生労働省から正式な認可を受けたAGA治療薬のジェネリック医薬品として販売されています​​​​。

プロペシアジェネリックを製造する医薬品メーカーと製品名

プロペシアジェネリックを製造する日本の医薬品メーカーと製品名は以下の通りです。

製薬会社名 薬品名 薬量
ファイザー株式会社 ファイザー 0.2mg/1mg
沢井製薬株式会社 サワイ 0.2mg/1mg
東和製品株式会社 トーワ 0.2mg/1mg
クラシエ薬品株式会社 クラシエ 0.2mg/1mg
シオノケミカル株式会社 SN 0.2mg/1mg
富士化学工業株式会社 FCI 0.2mg/1mg
武田テバファーマ株式会社 武田テバ 0.2mg/1mg
小林化工株式会社 SKI 0.2mg/1mg
辰巳化学株式会社 TCK 1mg

フィナステリド錠には0.2mg錠と1mg錠、2種類があります。メーカーにより添加物が異なり錠剤の形や色に若干の違いがでてきます。

国内の臨床結果ではAGA改善効果はほとんど同じですが、臨床上は1mg錠での治療が一般的です。

フィナステリド錠とプロペシアの費用の比較

薬名 価格
プロペシア(28錠) 8,000円~10,000円(税込)
ジェネリックフィナステリド錠(28錠) 3,800円~5,000円(税込)

フィナステリド錠は、以下の通りプロペシアの70%〜90%程度の価格で購入できます。

プロペシアとジェネリックであるフィナステリド錠、いずれも医師が処方する必要があります。製薬会社やクリニックにより治療薬の値段が違ってきます。

AGA治療は保険適用外のため、治療費は全部自己負担となります。

薄毛治療の費用相場と良心的クリニックの探し方について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

フィナステリド(プロペシア)の副作用

フィナステリド(プロペシア)の副作用

フィナステリドの使用に伴う副作用にはいくつかの種類があり、その頻度も異なります。

  • 性機能障害
    性欲減退、勃起機能障害(ED)、精液減少、射精障害などが含まれます。これらの副作用はフィナステリドが男性ホルモンに影響を与えることが原因とされていますが、発症率は比較的低いとされています。
  • 肝機能障害
    フィナステリドは肝臓で代謝されるため、肝臓に負担がかかる可能性があります。定期的な血液検査による肝機能の監視が重要です。
  • PSA値の減少
    PSA(前立腺特異抗原)値を減少させる副作用があり、これが前立腺がんの診断を難しくする可能性があるため注意が必要です。
  • 胃の不快感、ほてり、抑うつ症状
    報告されていますが、これらは比較的稀な副作用です。

副作用への対処法

フィナステリドの使用前、使用中に副作用が発生した場合は、直ちに医師に相談し、適切な対策を講じることが重要です。特に肝機能障害やPSA値の減少に関しては、定期的な血液検査を通じて数値をチェックし、必要に応じて治療を調整します。

フィナステリドの副作用には個人差があり、すべての人に同じ副作用が現れるわけではありません。効果と副作用のバランスを慎重に評価し、医師の指導の下で使用することが重要です。

また、フィナステリドは処方薬であり、自己判断での使用や用量の変更は避けるべきです。

フィナステリド(プロペシア)の使用方法

 フィナステリドは1日1回、1錠を服用します。飲む時間は特に指定されておらず、起床時や就寝前など自身の都合の良い時間に設定すると習慣化しやすく、飲み忘れを防げます​​。

フィナステリドはAGA治療に効果的な薬ですが、正しい服用方法と注意点を守ることが非常に重要です。以下ポイントを念頭に置き、医師の指導の下で安全に使用してください。

  • 前立腺がんの検診時
    フィナステリド服用中の前立腺がん検診では、PSA値が50%低下するため、医師に服用していることを伝える必要があります。これにより適切な診断が可能となります​​。
  • 献血の禁止
    フィナステリド服用中は献血を控えるべきです。妊娠中・授乳中の女性に血液が渡ると影響があるため、献血を希望する場合はフィナステリドの服用を1ヶ月程度中止する必要があります​​。
  • 保管方法
    フィナステリドは子どもの手の届かない場所に保管し、経皮摂取のリスクを避ける必要があります​​。
  • 禁忌事項
    フィナステリドは女性、小児、肝機能障害を持つ人、有効成分に対して過敏症の既往歴がある人は服用できません​​。

個人輸入によるプロペシアジェネリックの入手は安全?

日本の場合AGA治療薬は医師の処方でのみ入手可能、ということを覚えておきましょう。

最近インターネットで、プロペシアジェネリックやミノキシジルを個人輸入する方が増えているようです。国内で購入するよりも安価で手軽に入手できるからでしょう。

以下の理由で、通販や個人輸入での入手は危険と考えられます。

海外製の安全基準には不安

日本ではジェネリック医薬品にも市場に出る前に、先発医薬品と同等であることを示すデータの提出が義務付けられています。

それに比べると、海外では安全性を調べる試験が無かったり、先発医薬品と比べてデータが少ない状態で販売されているので、不安が残ります。

偽造薬を入手する可能性がある

フィナステリド錠の個人購入は海外からの取り寄せとなり、偽造薬の可能性もあります。偽造薬は有効成分が少ないので効果がほとんどない場合もあります。

さらに、身体に悪影響を及ぼす成分が入っている場合もあるので注意が必要です。

厚生労働省ホームページにも下記の通り注意が喚起されています。

プロペシアは我が国でも承認されており、医師の処方せんが必要な医薬品になっております。
安易な個人輸入は行わず、必ず医療機関を受診し、医師の処方により正しく服用するようにしてください。

プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について

個人輸入によるAGA治療薬は救済制度が適用されない

海外から個人輸入されたAGA治療薬の場合、服用により健康被害が出た場合の公的な救済制度がありません。日本国内で販売する医薬品で副作用がある場合には「医薬品副作用被害救済制度」が適用されます。

医薬品の副作用により患者が入院や死亡した際、独立行政法人医薬品医療機器総合機構が救済給付を行う制度のことです。この制度が適応されるのは厚生労働省による認可を受けた医薬品のみです。

海外から個人輸入されたAGA治療薬、その服用により健康被害が出た場合は適用されません。万が一、副作用で健康被害があっても完全に自己責任となることを覚えておきましょう。

必ずAGA治療クリニックで受診し、医師の処方により正しく服用するようにしてください。

プロペシアを含むAGA治療薬の主作用と副作用について、詳しくは下記の記事をご覧ください。

まとめ:プロペシアのジェネリックはAGA専門医から

この記事では、フィナステリドについて包括的に解説しました。フィナステリドはAGA治療において重要な役割を果たす薬剤であり、その作用メカニズムや服用方法、副作用、さらには他のAGA治療薬との比較についても詳しく説明しました。

ジェネリック医薬品についても触れ、その種類や先発医薬品との違いを解説しました。先発医薬品と比べると低価格で購入でき、費用を抑えつつ治療を受けることができるでしょう。

読者の皆さんがフィナステリドの使用を考える際に、この記事が役立つ情報を提供していることを願っています。不安や疑問がある場合は、専門の医療機関で相談し、適切な治療を受けることが重要です。

良心的なAGA頭髪治療専門クリニックでは、ジェネリック医薬品を使用したAGA治療プランが充実しています。

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「AGA対応可能」と謳う一般の皮膚科・美容皮膚科とAGA専門クリニックの違い、症状による使い分け方法については以下の記事で詳しく説明しています。

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