



最近、ジェネリック医薬品を処方する医療機関が増え、AGA治療の分野も例外ではありません。
例えば、プロペシアといえばAGA治療に欠かせない脱毛予防薬のエースです。
多くのメーカーがこぞってプロペシアのジェネリックを発表してきました。
でも、先発医薬品に比べいくら費用が安いといっても毎日使用する薬品です。
それで上記の通り、本当に効果があるのか?安全なのか?気になるところです。

- フィナステリド錠とプロペシアの効果の比較
- プロペシアジェネリックの費用
- 安全にプロペシアジェネリックを入手する方法
この記事は大阪AGA加藤クリニック加藤健太郎医師の監修で制作されています。
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プロペシアとは?
プロペシアは、アメリカのメルク社が開発した世界初の1日1回1錠の内服による男性型脱毛症用薬(AGA治療薬)です。
有効成分は「フィナステリド」、販売名である「プロペシア」は製造販売元であるオルガノン株式会社の所有する商標登録名です。
一般名フィナステリドと呼ばれ、現在世界60カ国以上の国で販売されています。
日本では、当時万有製薬株式会社(現:MSD株式会社)が2005年10月に製造販売承認を取得し、同年12月より国内で初めて発売開始されました。
2021年7月よりMSDの分社化により製造販売元はオルガノン株式会社となっています。
主成分「フィナステリド」は、抜け毛の原因である「ジヒドロテストステロン(DHT)」の増殖を抑制する効果が期待できます。
根本的な原因を抑制することで抜け毛を防ぐことができ、薄毛の改善を促すことができる治療薬です。
服用には医師による処方箋が必要で、健康保険適用外となるので治療費は全額自費となります。
国内では特許も満了を迎え、既に様々な製薬会社から厚労省から承認を得た正規ジェネリックとしてフィナステリド錠も発売開始されています。
プロペシアのAGA治療効果は?
プロペシアの臨床データによると、投薬継続して1年後の症状維持、及び症状改善効果を合わせると98%に登ります。
3年継続した場合の改善率は約8割と云う大変高い確率で改善されることが証明されています。
完全に治るかは、治療を開始した年齢や薄毛の進行度にもよりますが、治療を行えば高い確率で改善が見込めると、分かってもらえるでしょう。
プロペシアのジェネリックとは?

先発医薬品のプロペシアは、フィナステリドという成分を含むAGA治療薬です。
1997年にAGA治療薬としてアメリカ食品医薬品局より認可されました。
日本では2005年に厚生労働省から承認されて、広く使用されています。
フィナステリドは、AGAの進行を阻止する優れた効果を発揮します。
国内初のプロペシアジェネリック薬は、2015年にファイザー製薬から登場しました。
ジェネリックなので先発医薬品と比べ開発費が掛かかりません。
安価に購入できることもメリットでしょう。
プロペシアジェネリックを製造する医薬品メーカーと製品名

フィナステリド錠には0.2mg錠と1mg錠、2種類があります。
プロペシアジェネリックがプロペシアと同じ効果の理由
フィナステリド錠は以下の理由でプロペシアと同じ効果を期待できます。
- どちらも有効成分がフィナステリド
- 製法や規格も基本的にプロペシアと同じ
- 独立行政法人医薬品医療機器総合機構の調査で、ジェネリックのフィナステリド錠とプロペシアに同等の効果があると証明されています。
参考:第 18 回ジェネリック医薬品品質情報検討会(フィナステリド錠1mg「サワイ」の健康成人における生物学的同等性試験)
それでプロペシア同様、安全に服用することができます。
ただ、メーカーにより添加物が異なり錠剤の形や色に若干の違いがでてきます。
フィナステリド錠には0.2mg錠と1mg錠の2つの薬量があります。
国内の臨床結果ではAGA改善効果はほとんど同じですが、臨床上は1mg錠での治療が一般的です。
フィナステリド錠の費用は?
プロペシアのジェネリックであるフィナステリド錠の登場により、AGA専門医院で治療を受けるハードルが下がりました。

- フィナステリド錠とプロペシアの費用の比較
- フィナステリド錠は保険適用外
- AGA治療には治療薬以外の費用も必要
フィナステリド錠とプロペシアの費用の比較

プロペシアとフィナステリド錠、どちらも厚生労働省認可済みの「AGA治療薬」です。
一般的には上記の表の通り、先発薬のプロペシアは8,000円~10,000円(税込)(28錠)です。
フィナステリド錠は、3,800円~5,000円(税込)(28錠)とよりリーズナブルです。
ジェネリック医薬品の使用で先発医薬品の70%〜90%程度の価格で購入できるでしょう。

それで、治療薬の費用詳細は必ずAGA専門医に尋ねてください。
フィナステリド錠は保険適用外
AGA治療は保険適用外のため、治療費は全部自己負担となります。
製薬会社やクリニックにより治療薬の値段が違ってきます。

- 診察料込みの値段設定か治療薬だけの値段か
- 他と比べて適正な値段か
薄毛治療の費用相場と良心的クリニックの探し方について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
AGA治療には薬以外の費用も必要
実際にAGA治療を受ける場合には、治療薬代以外にも定期検診を含めた診察料もかかります。
薄毛の改善までには最低6カ月かかります。

AGA改善の兆しがない場合、ミノキシジルや他の治療薬を用いた方法に切り替えることもあります。
その場合は費用がより多くかかることも覚えておきましょう。
個人輸入によるプロペシアジェネリックの入手は安全?
日本の場合AGA治療薬は医師の処方でのみ入手可能、ということを覚えておきましょう。
最近インターネットで、プロペシアジェネリックやミノキシジルを個人輸入する方が増えているようです。
国内で購入するよりも安価で手軽に入手できるからでしょう。

海外製の安全基準には不安があります
日本ではジェネリック医薬品にも市場に出る前に、先発医薬品と同等であることを示すデータの提出が義務付けられています。
それに比べると、海外では安全性を調べる試験が無かったり、先発医薬品と比べてデータが少ない状態で販売されているので、不安が残ります。
偽造薬を入手する可能性がある
フィナステリド錠の個人購入は海外からの取り寄せとなり、偽造薬の可能性もあります。
偽造薬は有効成分が少ないので効果がほとんどない場合もあります。
さらに、身体に悪影響を及ぼす成分が入っている場合もあるので注意が必要です。

プロペシアは我が国でも承認されており、医師の処方せんが必要な医薬品になっております。
安易な個人輸入は行わず、必ず医療機関を受診し、医師の処方により正しく服用するようにしてください。
個人輸入によるAGA治療薬は救済制度が適用されない
海外から個人輸入されたAGA治療薬の場合、服用により健康被害が出た場合の公的な救済制度がありません。
日本国内で販売する医薬品で副作用がある場合には「医薬品副作用被害救済制度」が適用されます。
医薬品の副作用により患者が入院や死亡した際、独立行政法人医薬品医療機器総合機構が救済給付を行う制度のことです。

海外から個人輸入されたAGA治療薬、その服用により健康被害が出た場合は適用されません。

必ずAGA治療クリニックで受診し、医師の処方により正しく服用するようにしてください。
プロペシアを含むAGA治療薬の主作用と副作用について、詳しくは下記の記事をご覧ください。
フィナステリドを含むAGA治療薬の成分の副作用について、詳しくは下記の記事をご覧ください。
プロペシアのジェネリックはAGA専門医から

今回ご紹介した、プロペシアのジェネリックであるフィナステリド錠もその一つです。
先発医薬品と比べると低価格で購入でき、費用を抑えつつ治療を受けることができるでしょう。
通販や個人輸入で安価に手に入る海外製AGA治療薬もあります。
でも偽造薬の存在や副作用が起きた時の保証がないなど、デメリットが沢山あるので注意です。

良心的なAGA頭髪治療専門クリニックでは、ジェネリック医薬品を使用したAGA治療プランが充実しています。
ジェネリック医薬品を使用した治療実績の厚いAGA頭髪治療専門クリニックに相談しましょう。
「AGA対応可能」と謳う一般の皮膚科・美容皮膚科とAGA専門クリニックの違い、症状による使い分け方法については以下の記事で詳しく説明しています。

総合頭髪治療を専門とする大阪AGA加藤クリニックグループ総院長
臨床的に効果が認められた様々な薄毛・脱毛に有効な最先端の治療を得意とします
高い技術と広い見識に加え、患者それぞれの生活に寄り添う専門治療が評判です
平成13年 近畿大学医学部 卒業
平成13年 大阪医科大学医学部付属病院 形成外科入局 麻酔科勤務
平成17年 大手美容外科 形成外科部長 植毛部門勤務
平成23年 大阪AGA加藤クリニック開業
日本形成外科学会 正会員
日本再生医療学会 正会員
国際抗老化再生医療学会 正会員