
30~50代の男性に見られやすい「壮年性脱毛症」という症状をご存じでしょうか?
10代から20代の抜け毛で悩む方は、「若年性脱毛症」と呼ばれています。
それに対して、薄毛で悩む40代以上の男性の約9割近くの方は、「壮年性脱毛症」に該当するといわれています。
壮年性脱毛症の原因、AGAとの違い、セルフチェックの方法、対策についてご紹介しましょう。
この記事は大阪AGA加藤クリニック加藤健太郎医師の監修で制作されています。
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壮年性脱毛症とは?
壮年性脱毛症は30~50代で発症する進行型の脱毛症です。
30代で20%、40代で30%、50代以降になると40%以上の男性が壮年性脱毛症になると言われています。
壮年性脱毛症の症状
壮年性脱毛症の症状は、頭頂部(頭のてっぺん)や前頭部(額)から発生します。
頭部から髪の毛が抜けた部分の形をアルファベットになぞらえて、O字型、M字型、U字型などと呼ばれています。
- O字型
頭頂部から頭髪がだんだん薄くなっていき、その後全体に広がっていきます。 - M字型
前頭部から真ん中を残すような形で、生え際から後退していきます。 - U字型
前頭部の生え際から後退していきますが、M字型のようには生え残る部分がありません。
あまり進行していない時は、少しおでこが広いくらいの印象に見られます。
上記の症状が同時に進行することもあり、また違った形で脱毛が進むこともあります。
壮年性脱毛症の原因
壮年性脱毛症にはテストステロンと呼ばれる男性ホルモンが大きく関係します。
テストステロンが多いと、体が筋肉質になるとか、胸毛などの体毛が濃くなるほか、薄毛になるとよく云われます。
男性ホルモンのテストステロンが変化したジヒドロテストステロンと呼ばれるホルモンが作用して、髪の毛の成長を止めてしまうのです。
細くて短い髪の毛が多くなって、十分に成長する前に抜けてしまいます。
こんな状態が多くの髪で続けば、成長するより抜けてしまう髪の毛が多くなって、薄毛になってしまうのです。
男性ホルモンが多いほど薄毛になり易い?
若いほど男性ホルモンであるテストステロンの量が多く、40歳代を境に減っていきます。
テストステロンの量が男性型脱毛症の発症に関わるなら、若いほど男性型脱毛症のかかる方が多いことになります。
しかし、実際は歳をとるにつれて男性型脱毛症を発症する方が増えてきています。
多くの方はある程度の年代にならないと、脱毛が始まるスイッチのようなものが入らないようです。
このスイッチの入る時期次第で、男性型脱毛症が発症する時期が決まってくるようになります。
ストレスや生活習慣も壮年性脱毛症の原因
ストレスや生活習慣の乱れは薄毛・抜け毛の原因です。
たばこや偏った食事、自律神経の乱れは、毛根まで栄養が行き渡らず、毛が細くなったり抜けたりします。
AGA(男性型脱毛症)との違いは?
AGAの中で40代~50代を対象にするのが壮年性脱毛症に当たります。
AGA(男性型脱毛症)は、思春期を過ぎた男性に現れる薄毛の症状を云います。
AGAの多くは男性ホルモンの一種のDHT(ジヒドロテストステロン)が、髪の成長サイクルを乱すことで引き起こされます。
その他には、生活習慣の乱れやストレスによって引き起こされることもあります。
AGAの中で40代~50代を対象にするのが壮年性脱毛症なのです。
一般的に男性薄毛の95%が、頭頂部や前頭部から進行します。
40代~50代の薄毛のほとんどは、壮年性脱毛症と云えます。
AGAによる薄毛の症状・原因・予防対策については以下の記事でまとめています。
壮年性脱毛症のセルフチェック方法
あれ?これって壮年性脱毛症?と感じる前に定期的に行うべきAGAのセルフチェックリストをご紹介いたします。
- 父方の親族に薄毛の方がいる
- 母方の親族に薄毛の方がいる
- 髪の毛が細くなっている
- 髪の毛にコシが無くなっている
- 額の面積が広くなってきた
- 頭頂部の髪の毛が薄くなってきた
- 頭頂部と額の両方の髪の毛が薄くなってきた
上記の項目にひとつでも当てはまる方は、壮年性脱毛症の可能性が疑われます。
もちろん個人差がありますが、心配な方はAGA専門クリニックの医師による薄毛のチェックを受けてみてください。
壮年性脱毛症の対策(発症前と発症後)
壮年性脱毛症に限らず、薄毛全般の相談はセルフケアするより、専門家の意見を聞いた方が確実です。
薄毛や抜け毛が始まる前であれば、生活習慣の改善や運動によって発症を防止できるでしょう。
しかし、すでに進行している壮年性脱毛症は中途半端なセルフケアで改善するものではありません。
皮膚科・専門クリニックで原因に合った対策や治療を提案してもらいましょう。
治療薬の処方には皮膚科・専門クリニックの受診が必要になるので、対策を考えるのなら一度受診し、必要なら治療薬を使用することが大事です。
生活習慣を改善する
改善の方法で一番良いのは「規則正しい生活を心がける」ことです。
人によって異なるでしょうが、現代人の生活スタイルは昔と比べれば崩れていることが多いようです。
ですから、抜け毛・薄毛を防ぐために日常生活ですぐ出来ることは以下です。
- 過剰なダイエットや喫煙を止める
- 規則正しい生活
- 質の良い睡眠
- 栄養バランスの整った食事
運動をする
生活リズムが整ってきたら軽く運動することで、血行を促進させ、髪にも十分な栄養を届けるようになります。
発毛剤や育毛剤で外部から髪の栄養を注入しても、体内を巡らなければただ着けているだけに終わってしまいます。
先ずは体内から栄養を循環させることが大事ですよ。
ヘアケアを行う
健康な頭皮維持のために頭皮の血行を良くするには以下のヘアケア習慣が大切です。
ブラッシングは丁寧に、また週1回シャンプー前に頭皮オイルマッサージをすることが効果的です。
ヘッドスパで血行促進
ヘッドスパには頭皮洗浄・血行促進・リラックス効果があります。
自分でのヘアケアには限界がありますが、定期的なヘッドスパは薄毛や抜け毛対策には非常に効果的です。
プロの手による徹底的な頭皮洗浄、頭皮マッサージによる血行促進で、髪にしっかり栄養が届くので,育毛剤の効果も高まります。
ストレスのせいで薄毛や抜け毛に悩んでいる方も多いので、体をリラックスさせることで、頭皮だけでなく体全体の健康につながります。
育毛剤を使用する
育毛剤には、発毛促進、育毛、脱毛予防効果が認められているものも多くあります。
治療薬ほどの効果は望めませんが、その分身体への負担が少なく、副作用のリスクを心配しなくてよいと云うメリットがあります。
費用の面でも、クリニックで受ける専門的治療と比べれば、安価になるので手軽に始められます。
副作用のリスクを考えて、とりあえず今ある髪を育てようと思うあなたには、育毛剤が合うかもしれませんね。
治療薬を使用する
現在、日本で認可されている薄毛治療の内服薬は「プロペシア」と「ザガーロ」の2種類で、壮年性脱毛症にもその効果が認められています。
この2つの治療薬は、AGAの原因であるDHTの生成を抑止するので、薄毛の進行を止めることができ、壮年性脱毛症の治療に効果が期待できます。
プロペシアが、ホルモンや脱毛の原因をもたらすDHTを抑制します。
発毛成分のあるミノキシジルを含む外用薬と併用すれば、脱毛の進行を抑えて発毛を促します。
薄毛治療薬は副作用もあるのでAGA専門医にご相談を
プロペシア使用の注意点は男性ホルモン低下による副作用で、子どもができにくくなることです。
自己判断での服用は避けて、AGA専門クリニックと相談しながら治療をすすめてください。
加藤AGAクリニックは投薬治療を得意としているので気軽にお問合せください。
女性の薄毛や抜け毛は壮年性脱毛症?
40代女性にとって最も多い薄毛の症状は「びまん性脱毛症」で、分け目や頭頂部の皮膚が透けて見え、更年期前後に現れます。
女性は30代前半をピークにして女性ホルモンの分泌量が低下し、ホルモンバランスの乱れによって抜け毛や薄毛が発症します。
また、妊娠や出産によって一時的に抜け毛(産後脱毛)が増えることもあります。
分娩後脱毛症であれば普通1年くらいまでに自然に回復するので、心配することはありません。
妊娠によって女性ホルモンのバランスが乱れて、一気に休止期に入るため抜け毛が増えてしまうだけからです。
また、ダイエットで髪の主成分のアミノ酸が不足して抜け毛を起こすこともあります。
でも、女性の脱毛症は男性のように毛穴から髪の毛が全部抜けて、毛根が死滅するものではありません。
ただ、毛が細くなり、髪の量が減ってボリュームが無くなるというのが特徴です。
長い髪の方は、家事や仕事の際にゴムで髪をきつく引っ張って髪を縛ったり、同じ分け目を長く続けていると部分的に脱毛することもあります。
この場合は髪型や分け目を定期的に変えることで対処しましょう。
女性特有のストレスも薄毛の原因に
子供の進路や教育・家庭の問題など、主婦としてストレスを感じることも多く、早い方では40代前半で更年期障害になって体調不良や抜け毛などを引き起こすことがあります。
また、結婚と仕事の問題の板挟みがストレスになる方も多いようです。
男性の治療法と異なり、正しいヘアケアやダイエットの見直し、ストレス解消によって比較的短期間で抜け毛や薄毛の改善が期待できます。
それでも改善が見られない場合は、薄毛治療専門クリニックの受診をおススメします。
加藤AGAクリニックは女性薄毛治療を得意としているので気軽にお問合せください。
まとめ:30~40代の薄毛対策は迅速に!
30~40代男性の場合はAGA発症に加えて、社会での役割や立場からくるストレスや過労が重なって、更に進行し易くなってきます。
ですから、短い毛が頻繁に抜けるようになったり、毛が細くなったと感じたら、直ぐに薄毛・抜け毛治療に取り組むことが大切です。
それが今後、薄毛が進行するか回復するかの分かれ道となるでしょう。
治療費の面でも、初期症状での対応なら最低限で済みます。
AGA症状が現れたら、早期治療を目指してプロペシアやザガーロ、ミノキシジルを使用することで回復が期待できます。
早めの薄毛治療専門のクリニック受診をおすすめします。

総合頭髪治療を専門とする大阪AGA加藤クリニックグループ総院長
臨床的に効果が認められた様々な薄毛・脱毛に有効な最先端の治療を得意とします
高い技術と広い見識に加え、患者それぞれの生活に寄り添う専門治療が評判です
平成13年 近畿大学医学部 卒業
平成13年 大阪医科大学医学部付属病院 形成外科入局 麻酔科勤務
平成17年 大手美容外科 形成外科部長 植毛部門勤務
平成23年 大阪AGA加藤クリニック開業
日本形成外科学会 正会員
日本再生医療学会 正会員
国際抗老化再生医療学会 正会員