育毛シャンプーや育毛剤は乱れた頭皮環境を整え、毛髪の成長を促すアイテムとして、ドラッグストアやネット通販などで販売されており、多くの方に愛用されています。
しかし、どんな育毛剤を使っても発毛効果がなく、一向に症状が改善されないというケースをよく耳にします。
育毛剤の目的としては、現在ある髪の状態を良好に保ち、その状態キープする為に使用するものですので、発毛を促すものではありません。
市販で購入できる、多くの育毛シャンプーや育毛剤は「医薬部外品」と呼ばれ、医師の診断も無く簡単に購入することができます。
医薬部外品である育毛剤には、髪に良い成分が一定の量含まれてはいますが、発毛する成分は含まれていない為、発毛効果は無いと言えます。
ただし、使用していても意味がないという訳ではなく、頭皮環境が整ったことで抜け毛が減る可能性もありますので、髪のサポートという意味で使用するのはいいかもしれません。
育毛シャンプーや育毛剤と比べて、発毛剤は発毛効果が認められている「医薬品」で、「医薬品」とは病気の治療や予防を目的に使用されるものを指し、発毛剤は髪を発毛させることが可能です。
育毛剤のように、頭皮環境を整えたり、薄毛になるのを予防したりする目的ではなく、すでに症状が出ている際に発毛を目的として使用するのが発毛剤です。
多くの発毛剤の主成分はミノキシジルであることが多く、ミノキシジルの濃度は発毛剤によって異なります。
市販で販売されている発毛剤は濃度が大体1~5%であることがほとんどで、医療機関ではミノキシジル濃度が15%のものも販売されています。
育毛剤と違って発毛の効果はありますが、同時に副作用のリスクも高まります。
ミノキシジル外用薬は皮膚に刺激を与える為、湿疹、かゆみ、ただれ、かぶれなど、皮膚疾患を引き起こす可能性があります。
発毛剤を使用する際には、パッチテストを行ってから使用いただくことをお勧め致します。
育毛剤と発毛剤は似ているようで、目的が異なります。
頭皮環境を整えたり、薄毛にならないよう予防したりするに使用するのが育毛剤で、実際に髪を発毛させるのを目的として使用するのが発毛剤です。
それぞれ症状は人によって異なる為、ご自身がどういった目的で使用したいかによってどちらを選ぶかが決まります。
ご自身だけで判断できない場合は、頭髪専門クリニックへご相談されてもいいかもしれません。
大阪AGA加藤クリニック梅田院
院長 加藤 健太郎
平成13年に近畿大学医学部卒業。大阪医科大学医学部付属病院形成外科入局麻酔科を経て平成14年より神鋼病院形成外科勤務。平成15年大手美容外科勤務、平成17年大手美容外科形成外科部長植毛部門を経て、平成23年 大阪にAGA加藤クリニック開業。
大阪AGA加藤クリニック難波院
院長 井上大輔
平成24年3月に徳島大学医学部 卒業。平成24年4月より市立伊丹病院 勤務(皮膚科、外科、麻酔科)。平成26年4月から府内総合病院 勤務・大阪AGA加藤クリニック大阪院 非常勤勤務を経て、令和3年5月 医療法⼈煌永会 大阪AGA加藤クリニック難波院 院長に就任。