この記事で説明する内容は?
暑い夏が終わり、寒い季節が到来しますね。
夏は紫外線や常在菌の影響で、頭皮環境を悪化させるケースがありましが、秋や冬にも薄毛が進行する危険性は潜んでいます。
秋から冬にかけて薄毛が進行したという方は意外と多いようです。秋と冬に薄毛が進行する原因は何でしょう。
そこで今回は、秋から冬にかけて進行する薄毛の原因とその対策について紹介します。
秋と冬にはどのような薄毛のリスクがあるのでしょうか。
他の季節的要因による薄毛、抜け毛の予防対策については以下の記事でまとめています。
総合頭髪治療を専門とする大阪AGA加藤クリニックグループ総院長 加藤です
臨床的に効果が認められた様々な薄毛・脱毛に有効な最先端の治療を得意としています
平成13年 近畿大学医学部 卒業
平成13年 大阪医科大学医学部付属病院 形成外科入局 麻酔科勤務
平成17年 大手美容外科 形成外科部長 植毛部門勤務
平成23年 大阪AGA加藤クリニック開業
日本形成外科学会 正会員
日本再生医療学会 正会員
国際抗老化再生医療学会 正会員
冬にかけて脱毛が進む原因
秋から冬にかけて薄毛が進行したと実感する人も多いと思います。なぜ秋から冬にかけて薄毛が進行するのでしょうか。秋から冬にかけて薄毛が進行原因を紹介します。
夏の紫外線のダメージが秋以降に現れる!
夏に薄毛が進行するケースより、10月から11月に薄毛が顕著に現れるケースが多いようです。秋は夏に蓄積した紫外線のダメージが現れる時期です。他にも秋に脱毛が起きる原因はあります。以下に秋に脱毛が起きる要因を示します。
・ホルモンバランスの乱れ・生活習慣の乱れ
秋になると生活習慣が変わる人が多いようです。睡眠時間や食生活が変化すれば、ホルモンバランスも崩す可能性があり、薄毛が進行する可能性も高まります。紫外線の影響以外にも秋には薄毛になる要因が潜んでいます。
紫外線の蓄積でAGAが進行することはない!?
秋にかけて夏のダメージや疲れが脱毛という形であらわれますが、一時的な症状に落ち着く場合が多いです。秋にかけて脱毛症状があらわれ、AGA(男性型脱毛症)が進行していると、焦ってAGA専門クリニックに相談にくる方もいますが、紫外線の蓄積や季節の変化だけで、AGAになるケースは少ないでしょう。AGAの原因は悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」が毛母細胞を攻撃することで、毛髪が薄くなる薄毛症状でしたね。夏の紫外線の蓄積だけで、ジヒドロテストステロンが増加するとは限らないということです。
動物のなごり?夏毛と冬毛が生え変わる!?
ダーウィンの進化論が正しいのであれば、太古の昔人間は、4足歩行から2足歩行になり、進化していきました。犬や猫と同じように、人間も昔のなごりで、髪の毛が夏の毛から冬毛に生え変わるという考え方があります。夏から冬にかけて髪質が変化する人は、昔の人間の体の仕組みが現れているのかもしれません。
冬になると頭皮の血流が悪くなる
秋から冬に季節が変化すると、気温が下がります。気温が下がると、頭皮の血管は収縮し、血行が悪くなる傾向にあります。血行不良に陥ると、毛母に十分な栄養素が届かない可能性があります。
皮脂の過剰分泌が起きる!頭皮の乾燥のリスク
冬は大気が乾燥する季節でもあり、頭皮も乾燥してしまう場合が多いです。冬は汗の量が減少して、その代わりに皮脂が過剰に分泌されます。皮脂の過剰分泌が起きると、頭皮環境は悪化します。皮脂が過剰分泌されると、常在菌である「黄色ブドウ球菌」「マラセチア菌」「アクネ菌」などが頭皮に炎症を起こします。炎症が起きると、フケや痒みの原因となります。冬は頭皮環境が悪化する危険性が潜んでいます。
隠れた薄毛のリスクが潜んでいる秋と冬にはどのような薄毛対策が効果的なのでしょうか。
秋と冬に実践できる薄毛対策5選
これから到来する秋から冬の季節にできる薄毛対策を紹介します。季節によってどのような薄毛対策を行えば効果的なのでしょうか。
秋と冬の薄毛対策その1!頭皮への刺激の少ないシャンプー
シャンプーは薄毛予防の基本ですが、特に夏の紫外線の影響で抜け毛が多い秋は、頭皮への刺激が少ないシャンプーを心がけるようにしましょう。洗髪をする際は、頭皮への刺激が少ない「アミノ酸シャンプー」を使用することをおすすめします。洗浄力が強い、合成界面活性剤が含まれているアルコール系シャンプーの使用はあまりおすすめできません。また、シャンプーの手順や方法も重要です。以下におすすめのシャンプーの方法を示します。
1、ブラシで汚れを落とす2、ぬるま湯を使用する3、シャンプーを泡立てる4、指の腹を使って頭皮全体をマッサージしながら洗髪する5、シャンプーをきれいに洗い流す6、低温ドライヤーで入念に乾かす
薄毛でない方でも1日100本の毛髪が抜けるといわれています。秋になると200本ペースで脱毛する方もいます。合成界面活性剤が含まれている刺激が強いシャンプーを使用すると、頭皮に最低限必要な皮脂も洗い流してしまう可能性が高いです。なるべく頭皮への刺激が少ないアミノ酸系シャンプーを使用して、上記の手順で洗髪をするようにしましょう。
秋と冬の薄毛対策その2!適度な運動を習慣化する
秋はスポーツを行うのに最適な季節ですよね。普段体を動かすのが面倒だと感じている方は秋に「運動をする習慣を身につける」ことをおすすめします。秋は紅葉がきれいな季節でもあります。きれいな景色を眺めながら、散歩をするのもよし、サイクリングで汗を流すのもよいでしょう。大事なことは適度な運動を習慣にするということです。冬は汗の分泌量が減少してしまいますが、毎日適度な運動を行っていれば、皮脂の過剰分泌も抑えることができるでしょう。秋は薄毛を予防するチャンスの季節です。
秋と冬の薄毛対策その3!3大栄養素をバランスよく摂取しよう
秋は食生活を改善するよい季節です。普段からファストフードなど、栄養バランスが偏った食生活を送っている方は、健康な毛髪の育成に必要な3大栄養素をバランスよく摂取するようにしましょう。以下に3大栄養素とおすすめの食材を示します。
1、タンパク質2、脂質3、糖質
タンパク質タンパク質は毛髪の原材料となる重要な栄養素の1つです。以下に良質なたんぱく質を含んでいるおすすめの食材を紹介します。
・肉・大豆製品(納豆、豆腐、豆乳など)・牡蠣・乳製品
大豆製品はホルモンバランスの調整をサポートする「イソフラボン」を多く含んでおり、おすすめの食材です。タンパク質の摂取で注意が必要なのが「肉と乳製品」です。肉や牛乳には、タンパク質以外に、脂質も含まれています。牛乳や肉を摂取する際は、低脂肪のものを選ぶようにしましょう。
脂質脂質も薄毛予防に必要な栄養素の1つです。脂質はビタミンの吸収を促す役割があります。コンビニ弁当やファストフードを好んで食べる人は脂質を多く摂取している可能性があり、健康的にバランスよく脂質を摂取する必要があります。以下に脂質を含んでいる食材を示します。
・肉・バター・マーガリン・オリーブオイル
食事から摂取するエネルギーの20%~30%程度の割合で脂質を摂取するとよいとされています。脂質は1gあたり9キロカロリーあるので、鶏肉や魚肉など、油分の少ない食材からタンパク質と一緒にバランスよく摂取しましょう。
糖質糖質も薄毛対策と健康に重要な栄養素です。以下に糖質を含んでいる食材を示します。
・白米・パン・めん類
糖質制限ダイエットが流行っていますが、糖質を減らしすぎると、薄毛に直結する危険性があります。糖質は脳や内臓の活動に必要なエネルギー源になります。糖質を減らしすぎると、生命活動の維持のために、肝臓で「タンパク質を糖に変換」してしまいます。毛髪の材料となるたんぱく質が減少すれば、薄毛も進行してしまうということです。「1日250gから325g」の糖質の摂取が理想的だといわれています。ご飯の美味しい季節に、食事の内容もきちんと見直すことをおすすめします。
秋と冬の薄毛対策その4!日傘を使用する
秋や冬も紫外線は頭皮にダメージを与えます。天気もよく、ポカポカ陽気にお日様の光を浴びながらお昼寝をする人も多いと思いますが、頭皮には紫外線のダメージが少しずつ蓄積していきます。秋や冬こそ紫外線に注意しなければなりません。女性の方は日傘を使用してもよいですし、髪の毛の分け目を変えて、紫外線のダメージから頭皮を守るようにしましょう。
秋と冬の薄毛対策その5!女性の方はブラッシング
冬は気温が下がり、頭皮の血流が悪くなり、毛髪もパサついてしまう可能性がありましたね。そこで、ブラッシングを取り入れることをおすすめします。ブラッシングをすることで、頭皮の血流を促進する効果があります。また、皮脂が毛髪をコーティングしてくれるので、毛髪のパサつきも防ぐことができます。先端が丸まっているブラシを使用するようにしましょう。ブラシは水洗いやアルコール消毒をして、衛生面をしっかりと管理するようにしましょう。
秋と冬こそ薄毛予防の習慣を身につけるチャンス!
夏場の紫外線のダメージが顕著に現れる秋は、生活習慣を見直す良い季節です。普段運動をしていない方や、栄養バランスの偏った食生活をしている方は、秋から冬にかけて、健康的な生活習慣を身につけることをおすすめします。夏場の紫外線のダメージが心配な方は実績のあるAGA専門クリニックに相談することをおすすめします。