デュタステリド(ザガーロ)というAGA治療薬に興味はあるものの、「肝臓に悪いって本当?」と不安を感じていませんか。薄毛治療を真剣に考える一方で、健康を損ねるリスクは絶対に避けたいですね。

結論から言うと、デュタステリドの副作用として肝臓に与える影響はゼロではありませんが、正しく管理すれば過度に心配する必要はありません。

本記事では現役薄毛専門医の視点から、デュタステリドが肝臓でどのように処理されるのか、肝機能障害のリスクはどれほどあるのかをデータと共にわかりやすく解説します。また、肝臓を守りながら安全に治療を続けるコツや、肝機能に不安がある方でも可能な代替治療の選択肢についても詳しく紹介します。

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この記事で説明する内容は?

デュタステリドは肝臓にどんな影響を与えるの?

デュタステリドは肝臓にどんな影響を与えるの?

デュタステリド(ザガーロ)は主に肝臓で代謝(分解)される薬です。つまり、飲み薬として体内に入ったデュタステリドは、そのほとんどが肝臓で酵素によって分解・処理されるのです。

これは決して特殊なことではなく、多くの内服薬がたどる道でもあります。

「肝臓に負担がかかる」と言われる理由はここにあります。長期間薬を飲み続ければ、その分ずっと肝臓が働き続けるため、徐々に肝臓への負担が蓄積する可能性があるというわけです。

デュタステリドは肝臓で代謝される薬

口から飲んだデュタステリドは胃や腸で吸収された後、大部分が肝臓で分解・処理されます。肝臓で代謝されることで、デュタステリドは効果を発揮し終えた後に体外へ排出しやすい形に変化します。

言い換えれば、肝臓はデュタステリドの効果と後始末の両方に関わる中心的な臓器なのです。

この仕組み自体は人体の当たり前の働きであり、デュタステリドだけ特別ではありません。

ただ、肝臓が健康で正常に働いていることが重要な前提となります。もし極端に肝機能が低下していると、デュタステリドをうまく代謝できずに血中濃度が必要以上に上がってしまう可能性があります。

そのためデュタステリドの添付文書でも、「重度の肝機能障害のある患者には投与しないこと」と禁忌が定められているほどです。裏を返せば、肝臓が元気に働いていれば通常は問題なく薬を処理してくれるとも言えます。

長期のAGA治療では肝臓への配慮が特に重要

AGA治療薬は長期にわたって服用するのが基本です。デュタステリド(ザガーロ)の場合、効果判定には最低6ヶ月ほどかかると言われ、そこから先も発毛・抜け毛抑制を維持するため1年以上の継続投与が推奨されます。

つまり、肝臓はその間ずっとデュタステリドを代謝し続けるわけです。

短期間ならビクともしない肝臓も、長期間となるとさすがに「ずっと働きづめで大丈夫かな?と気遣ってあげる必要が出てきます。

実際、AGA治療では治療開始前に肝機能をチェックし、治療中も定期的に血液検査でフォローするのが一般的です。最初に現在の肝臓の状態を知っておき、薬を飲み始めた後に何か変化がないかを追いかけるためです。

こうしたモニタリングをせずに漫然と服用を続けるのは望ましくありません。

特にもともと肝臓の数値が高めの方や、中高年の方では肝機能に注意が必要です。年齢とともに肝臓の処理能力が衰えるケースもありますし、脂肪肝など生活習慣による影響がある方もいます。

そのような場合でもAGA治療を諦める必要はありませんが、通常以上に慎重な管理(頻繁な検査、投与量の調整など)が求められます。

「自分は肝臓が弱いから無理かな…」と不安な方も、本記事を読み進めれば適切な対応策が見えてくるはずです。肝臓は普段黙々と働いてくれる頼もしい臓器ですが、長いお付き合いになるからこそ事前のチェックと定期的なメンテナンス(検査)を心がけましょう。

デュタステリドで肝機能障害が起きる確率はどのくらい?

デュタステリドで肝機能障害が起きる確率はどのくらい?

肝臓で代謝されると聞くと、「やっぱり肝臓にダメージがあるのでは…」と不安になるかもしれません。ここでは、実際のデータに基づいてデュタステリドの肝機能障害リスクを評価してみましょう。

先に結論を言えば、デュタステリドによる肝機能障害は起こり得るものの、その確率は非常に低いとされています。

添付文書に見るデュタステリドの肝臓リスク

まずは公式な情報源である医薬品添付文書の記載を確認しましょう。ザガーロ(デュタステリドカプセル)の添付文書(2025年改訂版)には、重大な副作用として以下のように書かれています。

肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。

頻度不明とは「症例報告はあるものの、発生頻度が統計的に確定できるほどではない」ということです。実際、黄疸まで出るケースはかなり稀と考えられます。

実は同添付文書の2023年版では同箇所が、「肝臓の数値(AST、ALT、ビリルビン)が上がる肝機能障害の発現率は1.5%程度(黄疸は頻度不明)」となっていました。

「1.5%」でも高い数字とは言えませんが、2年経って症例データが集積されて「頻度不明」まで低くなっています。ますますザガーロの安全性が確立されていると言えるでしょう。

また添付文書には「重度の肝機能障害のある患者には投与しないこと」とも明記されています。これは先ほど触れたように、重い肝疾患があると薬の代謝が十分できず危険だからです。

反対に言えば、重度の肝障害さえなければ一般的には使用可能であり、きちんと経過観察すれば安全に使える薬であることも示唆しています。

公式データを踏まえると、デュタステリドは肝臓に多少の影響を及ぼす可能性はあるものの、それはごく一部の人に限られることがわかります。

フィナステリドと比較すると?

「デュタステリドより効果がマイルドなフィナステリド(プロペシア)なら肝臓への影響ももっと少ないのでは?」と思う方もいるでしょう。フィナステリドはデュタステリドと同じ5α還元酵素阻害薬ですが、阻害する酵素のタイプが1種類(デュタステリドは2種類)であるため、効果がデュタステリドよりマイルドです。

その分、副作用もやや少ない傾向があると考えられています。参考までにフィナステリドの添付文書データにおける重大な副作用項目には以下のように記載されています。

肝機能障害(頻度不明)

他の肝機能系の副作用として、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇についても「頻度不明」となっています。

デュタステリドもフィナステリドも、頻度不明ながらごく稀にしか肝臓のトラブルは報告されていません。現場の医師の感覚としても、「デュタステリドもフィナステリドも肝機能に関して特別危険な薬というわけではない」と感じています。

事実、フィナステリドだろうとデュタステリドだろうと、肝臓で代謝される薬である以上は誰にでも肝機能障害のリスクはゼロではないのです。

AGA治療薬に限らず、胃薬でも解熱剤でも長期大量に飲めば肝臓に負担がかかる可能性はあります。要は、薬の種類云々よりも「飲む以上は定期的に検査」という原則は共通と言えます。

薄毛治療中に肝機能障害になるとどんな症状が現れる?

薄毛治療中に肝機能障害になるとどんな症状が現れる?

ここまでで、デュタステリド服用による重篤な肝障害は滅多に起きないと分かりました。しかし「絶対起きないとは言い切れない」以上、どんな症状に注意すればいいかも知っておくに越したことはありません。

自分でチェックできるサインを押さえておきましょう。

異常なだるさ・疲労感

朝起きても疲れが残っている、日中も体が重い、何をするにも億劫なほど怠い…といった極度の倦怠感は要注意です。

肝臓は栄養の代謝やエネルギーの貯蔵を行っていますが、その機能が低下するとエネルギー代謝がうまくいかず体がガス欠状態になっているサインかもしれません。

普段との違いを感じたら無理せず休養を取り、症状が続くようなら検査を考えてください。

食欲低下・胃のムカつき

「お腹が空かない」「食べ物を見ると胃がムカムカする」という食欲不振や吐き気も肝機能低下の兆候です。食べ物をうまく処理できなくなるため、食欲がなくなる、食べてもすぐ胃もたれする、ひどいと吐き気を催すこともあります。

特に油ものを受け付けなくなるのは典型的で、脂肪の消化に関わる胆汁の分泌がうまくいっていない可能性があります。

食事が数日まともに摂れないようなら要検査です。

微熱・風邪に似た症状

肝炎では37℃台の微熱や関節痛・筋肉痛が起こることがあります。風邪と間違えやすいですが、長引く場合は疑いましょう。

黄疸が出たらすぐ受診

初期症状を通り越して、もし黄疸(おうだん)が現れたら、それはかなり明確な異常のサインです。黄疸とは皮膚や白目部分が黄色く染まる症状で、肝機能障害や胆道閉塞などで起こります。

原因はビリルビンという黄色い胆汁色素が体内に蓄積するためで、肝臓でこのビリルビンを処理できなくなると体中に回って黄色く見えるようになるのです。

また、皮膚のかゆみも黄疸に伴って起こることがあります。胆汁の流れが悪くなると皮膚に胆汁成分が沈着してかゆみを引き起こすためです。黄疸+皮膚のかゆみが出たら要警戒です。

デュタステリドの副作用で黄疸まで出るケースは極めて稀ですが、万が一にも黄疸が出たら即座に服用を中止して医療機関へ連絡しましょう。黄疸が出るほどの肝障害は放置すると危険です。

適切な治療(点滴など)をすれば回復可能な場合も多いので、迅速な対応が肝心です。

褐色尿もすぐ受診

黄疸が出るときは尿の色も濃く茶褐色(コーラ色)になることがあります。ビリルビンが尿に排泄されると尿がビールのような色になるのです。

普段あまり尿の色を気にする人は少ないかもしれませんが、明らかに濃く茶色っぽい尿が出たら注意が必要です。

重ねてお伝えしますが、デュタステリド服用でここまでの症状が出ることはまずありません。ただ、「知っている」のと「知らない」のとでは万一の対処速度が違います。

何かおかしいと感じたときに「あの記事に黄疸って書いてあったな」と思い出してもらえれば幸いです。その時は迷わず受診してください。

「沈黙の臓器」肝臓は症状が出にくいからこそ検査が大切

肝臓は多少ダメージを受けても自覚症状が表れにくい臓器です。「沈黙の臓器」と呼ばれるゆえんです。

肝細胞には再生能力があり、残った健康な細胞がカバーしてしまいます。そのため、機能低下がある程度進行するまで症状に出ないことが多いのです。

そのため、肝臓の不調を早期に見つけるには定期的な血液検査が欠かせません。

健診などでAST・ALTの値をチェックしていれば、症状がなくても「肝臓に負担がかかってきているぞ」というサインを掴めます。AGA治療中であればなおさら、症状だけを頼りにせず客観的なデータで肝機能の状態を追う必要があるでしょう。

逆に言えば、症状が出てからだと結構進行している場合もあるので、症状が出ないうちに検査で見つけることがポイントです。

デュタステリドを服用中に上記のような症状に気づいた場合は自己判断で薬を止めたりせず、まずは処方医に相談してください。症状とタイミングから薬との関連を判断し、必要なら一旦休薬するなどの対応を指示してくれるでしょう。

肝臓を守り安全にデュタステリドを服用する4つのポイント

肝臓を守り安全にデュタステリドを服用する4つのポイント

デュタステリドによるAGA治療を安全に続けるために、具体的にどんな対策ができるでしょうか。ここでは、肝臓へのリスクを最小限に抑えるための4つのポイントを紹介します。

服用前に肝機能チェック

スタートラインに立つ前の準備運動のようなものですが、デュタステリドを始める際は事前に肝機能の状態を確認することが大切です。具体的には、治療開始前の段階で血液検査を受けて、AST(GOT)やALT(GPT)、γ-GTP、ビリルビン値など肝臓関連の指標を測定します。

このベースライン検査によって、今の肝機能が健全かどうか、既に異常がないかを把握できます。もしここで異常値が見つかった場合、その原因をしっかり調べることが先決です。

例えば、脂肪肝が進んでいたりウイルス性肝炎が潜んでいたりすれば、AGA治療を始める前にそちらの対処が必要になるかもしれません。状況によっては、肝機能が改善するまでAGA治療開始を見送るという判断もあり得ます。

これは決して悪いことではなく、「まずは土台(肝臓)を整えてから改めて始めましょう」という前向きな判断です。

逆に、事前検査で特に問題がなければ、安心して治療をスタートできます。またベースラインを知っておけば、治療中にもし数値が変動した場合に「これは服用前と比べてどうか」を正しく評価できます。

クリニックを受診すれば自然とこのポイントはクリアできるでしょう。もし個人輸入など自己流で薄毛治療を始めようと考えている方がいたら、それは非常にリスキーです。

必ず医療機関で検査を受けてからにしてください。

定期的に血液検査を受けてモニタリング

服用前のチェックが済んだら、次は服用中の定期チェックです。デュタステリドを飲み始めた後は、医師の指示に従って定期的に血液検査を受けましょう。

では「定期的」とは具体的にどのくらいの頻度でしょうか。

一般的には、治療開始後1〜3ヶ月くらいのタイミングで一度検査を行い、その後は特に問題なければ半年に1回〜年に1程度のペースが多いようです。

もちろん、もともとの肝機能状態や治療中の数値変動によって適切な頻度は変わります。肝臓が強そうな人なら年1回でもいいかもしれませんし、数値がギリギリの人はもう少し頻繁に検査するかもしれません。

検査内容としては、AST・ALT・γ-GTP・ビリルビンといった肝機能パネルに加えて、治療の一環として男性ホルモン関連の検査や、必要に応じて他の項目も調べることがあります。

ですが肝臓目線で言えば、上記の肝酵素・胆汁系の数値を追っていれば十分でしょう。

こうした定期検査をきちんと受けていれば、仮に肝臓になんらかの負担がかかって数値が上がってきても早めにキャッチできます。

軽度の上昇なら経過観察になることも多いですが、もし高めの数値が続いたり上昇幅が大きければデュタステリドの休薬や減量、あるいは別の薬への変更を検討します。

そして多くの場合、適切に対処すれば数値は改善し、また治療を再開できたりします。特に軽微な変化なら一時休薬だけで正常に戻るケースもあるでしょう。

肝臓に負担をかけない生活習慣を心がける

薬の管理と並んで重要なのが、日常生活での肝臓ケアです。いくらデュタステリド自体のリスクが低くても、生活習慣が悪ければ肝臓は疲弊してしまいます。

以下の点に注意し、肝臓に優しい生活を心がけましょう。

重要ポイント 具体的対策の提案
飲酒はほどほどに休肝日を作る
  • 週に2日以上は休肝日(お酒を飲まない日)を作る
  • 適量の目安は一日あたり純アルコール20g程度。ビール中瓶で1本(500ml)、日本酒ならば1合(180ml)、ワインならば2杯弱(200ml)程度
高脂肪食を控えバランスの良い食事
  • 揚げ物やスナック菓子、糖分の多い清涼飲料を日常的に摂りすぎないように
  • 夜遅くのドカ食いも避ける
  • 野菜やタンパク質中心のバランスの良い食事
サプリメントや市販薬の併用に注意 肝臓サポート系だけでなく、市販の解熱鎮痛剤なども必ず事前に医師に相談してください。
適度な休養と運動
  • 適度な運動(ウォーキングや軽いジョギングなど有酸素運動)
  • 激しい筋トレを毎日やりすぎない
  • しっかり睡眠をとり、疲れをためない

これらは特別なことではなく、健康的な生活習慣そのものです。「肝臓のため」と言われると難しく感じるかもしれませんが、要は暴飲暴食を避けて規則正しくという昔から言われていることです。

言うは易しですが、少し意識するだけでも違います。例えば「よし、週に2日はノンアルDAYを作ろう」「コンビニで揚げ物を買うのは控えよう」など、小さなことからでOKです。

無理をしない範囲で続けられる目標設定をしてください。健康的な生活は薄毛治療の効果アップにも繋がりますから一石二鳥です。

医者の指示に従う

もし、血液検査で肝臓の数値に異常が見られた時でも、医師が状況に応じて最適な対応を取ってくれます。ですから、患者側は慌てず指示に従うことが大切です。

「数値が上がった=もう薬はダメだ」ではなく、適切な休薬で問題なく再開できることも多いですから、悲観しすぎないでください。

大事なのは異常が出ても放置しないこと。そのために検査しているのですから、データを活かして安全に治療を続けていきましょう。

肝臓に不安がある人でもAGA治療はできる?

肝臓に不安がある人でもAGA治療はできる?

「自分はもともと肝臓の数値が高めだから、デュタステリドなんて無理なんじゃ…」と諦めかけている方はいませんか?

結論から言えば、肝臓に持病や不安があってもAGA治療を諦める必要はありません。大切なのは医師と相談しながら最適な方法を選ぶことです。

以下では、肝臓が心配な方向けの具体的なポイントと選択肢を紹介します。

問診で健康状態や肝臓の不安を正直に伝える

肝臓に不安がある方がAGAクリニックを受診する際、最初のカギ問診(カウンセリング)での自己申告です。医師から以下について聞かれたら、正直に、遠慮なく伝えてください。

  • 過去に肝炎になったことがあるか(ウイルス性肝炎やアルコール性肝炎など)
  • 脂肪肝肝硬変などを指摘されたことがあるか
  • 健康診断でいつもAST・ALTが高めと言われる等のエピソード
  • お酒をどのくらい飲むか、飲む頻度は?(例:週○回、1回○合程度など)
  • 現在服用している薬やサプリメントはあるか(肝臓に影響するものも含め)

これらは医師があなたに最適な治療法を考えるための重要なヒントになります。例えば、毎日日本酒を2合飲む人と月1回しか飲まない人とでは肝臓への配慮も変わってきますし、もともと脂肪肝の人なら治療中の検査頻度を上げるなどの対策が取れます。

時々、患者さんの中には「お酒たくさん飲んでるなんて言ったら怒られそう…」「サプリ飲んでるけど黙っとこう」なんて考えてしまう方もいます。しかし、それでは自分の首を絞めることになりかねません。

医師は怒ったりしませんし、何でも話してもらった方が安心して治療できるのです。遠慮は無用、「実は毎晩晩酌してまして…」くらい気軽に打ち明けてください。

デュタステリドではなくフィナステリドを選択する

肝臓への影響が心配な場合、医師がデュタステリドではなくフィナステリド(プロペシア)を処方することがあります。フィナステリドはデュタステリドと同じ5α還元酵素阻害薬ですが、阻害する酵素のタイプが1種類(デュタステリドは2種類)です。

そのため、効果がデュタステリドよりややマイルドになる傾向があります。その分、副作用もやや少ない傾向があると考えられています。(実際には個人差があります)

ただ、フィナステリドも肝臓で代謝される薬である点は同じです。ですから「フィナステリドならノーリスク!」というわけでは決してありません。

ただ、効果がマイルド=体への負担も相対的に軽い可能性があるので、患者さんの状態に応じてフィナステリドを選ぶケースは確かにあります。

例えば、まずはフィナステリドで様子を見る提案がなされることも少なくありません。効果が十分得られればそのままフィナステリドで継続、もし効果不十分でかつ肝機能が安定しているようならデュタステリドに切り替える、というように段階的に強める方法です。

ミノキシジル外用など内服以外のAGA治療法を活用

もし「内服薬はどれも怖い」という場合でも、AGA治療には内服以外の方法があります。その代表がミノキシジル外用薬です。

ミノキシジル外用は頭皮に直接塗布する発毛剤で、血行促進によって毛母細胞を活性化し髪の成長を促します。塗り薬なので全身への影響はごくわずかで、肝臓に負担をかける心配はほとんどありません。

ミノキシジル外用薬はデュタステリドやフィナステリドとは作用機序が異なり、抜け毛を抑制する効果はない代わりに発毛を促す効果があります。そのため、単独ではなく可能ならフィナステリドとの併用が望ましいとされています。

ミノキシジル外用を中心に据えて治療を行い、肝臓の様子を見ながら徐々に内服を導入するといったプランも考えられます。

他にも、頭皮に成長因子等を注入するメソセラピー、最終手段として自毛植毛など肝臓に影響を与えない治療法が存在します。

重要なのは、「肝臓が心配だから自分には何もできない」と諦めないことです。AGA治療法は一つではありません。あなたの肝臓に負担をかけず、かつ髪にも効果的な方法がきっと見つかるはずです。

安心して相談を!専門クリニックならオーダーメイド処方も可能

肝臓の不安を抱えた方は、ぜひAGA専門のクリニックで相談してみてください。一般皮膚科でもAGA治療薬は処方してもらえますが、専門クリニックは治療経験が豊富で血液検査体制やカウンセリングも充実しています。

例えば、初診時に必ず血液検査を実施し、医師が細かく問診してくれます。その上で、患者一人ひとりの悩み・体質・生活習慣を聞き取り、最適な治療法をオーダーメイドで提案してくれます。

肝臓が不安なことも伝えれば、それを踏まえて安全策を講じてくれるでしょう。「あなたにはこの薬は避けて、こちらにしましょう」といった具合に、ケースバイケースでプランニングしてくれるのです。

また、治療中も定期的に血液検査や頭皮の状態チェックがあり、何か不安があればすぐ医師やスタッフに相談できます。患者さんの不安や疑問に真摯に向き合ってくれるカウンセラーや専門医が揃っているので遠慮なく頼ってみましょう。

まとめ

デュタステリドと肝臓の関係について、一番大切なのは「適切に管理すれば怖がりすぎる必要はない」という点でした。デュタステリドは肝臓で代謝される薬なので、確かに肝臓への負担はゼロではありません。しかし、データを見る限り肝機能障害の発生率は極めて低く、ほとんどの人は問題なく服用できます。

万が一数値が動いても、定期検査で早期に発見・対処すれば重篤化は防げます。つまり、正しく怖がり、正しく備えることが肝要なのです。

事実、大阪AGA加藤クリニックでも多くの患者さんが定期検査を受けながらデュタステリドを服用し、髪の改善という素晴らしい結果を得ています。その裏には医師と患者が二人三脚で副作用リスクを管理している努力があるのです。

決して一人で悩まず、ぜひ専門クリニックに相談してみてください。髪も健康も諦めない道を一緒に考えてくれるはずです。

まずはお近くのAGA専門クリニック(関西圏の方はぜひ大阪AGA加藤クリニックへ!)で相談と血液検査を受けてみてください。検査結果を踏まえて医師とじっくり話せば、今のあなたに最適な治療法が見えてくるはずです。

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