この記事で説明する内容は?
薄毛治療で皆さん頭を抱える問題の1つに治療費が挙げられます。
基本的に自由診療である薄毛治療では保険が適用されません。
それで、海外産のプロペシアやミノキシジルなど薄毛治療薬の個人輸入を考える人がいます。
個人輸入は、医師の処方箋がなくても手に入れることができる方法です。
海外メーカーから直接個人へ発送されるので処方箋が必要なく、AGA治療薬が手に入ります。
一見お得な方法に見えるかもしれませんが、個人輸入のAGA治療薬には大きなリスクがひそんでいます。
個人輸入のAGA治療薬の価格相場、リスクについて説明します。
AGAになる仕組み・原因・予防対策については以下の記事でまとめています。
総合頭髪治療を専門とする大阪AGA加藤クリニックグループ総院長 加藤です
臨床的に効果が認められた様々な薄毛・脱毛に有効な最先端の治療を得意としています
平成13年 近畿大学医学部 卒業
平成13年 大阪医科大学医学部付属病院 形成外科入局 麻酔科勤務
平成17年 大手美容外科 形成外科部長 植毛部門勤務
平成23年 大阪AGA加藤クリニック開業
日本形成外科学会 正会員
日本再生医療学会 正会員
国際抗老化再生医療学会 正会員
薬の個人輸入とは?
個人輸入とは、海外の薬を個人で購入する方法です。主に海外の通販サイトや輸入代理店などを利用します。
商業目的の場合、海外の医薬品(医薬部外品、化粧品も含む)を輸入するには厚生労働省の許可や承認が必要です。
しかし、個人的な使用目的であれば許可を得なくても輸入できます。
たとえば日本ではミノキシジルの内服薬(ミノタブ)は市販されていません。
入手するには、本来は医師による処方箋が必要です。日本ではミノキシジル外用薬が知られています。市販で買える外用薬(発毛剤)としては「リアップ」や「ロゲイン」が有名です。
しかし個人輸入ならミノキシジルの内服薬も医師の処方せんなしで入手できます。
AGA治療薬の代表的な種類の概要については以下の記事でまとめています。
個人輸入薬の4つの危険性
個人輸入薬には以下の危険性があります。
- 副作用へ対応できない
- 日本人の体質に合っていない可能性
- 偽物の危険
- パッケージの外国語説明文を正しく理解できない可能性
AGA治療で後悔しないためにも薬の種類と入手方法選びは重要です。
副作用へ対応できない
個人輸入をした薬に限らず副作用はどの薬にも出る可能性があります。
しかし、医師が処方していない薬で副作用が出たら適切な対処ができるとは限りません。
軽度の副作用としては、眠気や倦怠感、体重増加などの症状が現れる可能性があります。
軽いものであれば、医療機関を受診して診てもらえば特に問題ありません。
しかし、アレルギー反応が強く起こり、アナフィラキシーショックを起こすことがあることを忘れてはいけません。
アナフィラキシーショックが起きた場合「めまい」「呼吸困難」「意識障害」などが引き起こされます。
最悪の場合、死につながることもあります。
海外のAGA治療薬に安易に手を出すのは危険です。
国内であれば専門のカウンセリングを行ったうえで医師が処方するので、副作用のリスクは低いです。
▼▼▼薄毛治療薬と副作用について、さらに詳しくはこちらから▼▼▼
日本人の体質に合っていない可能性
プロペシアやとミノキシジルの安全性というのは、各国の基準で行われています。
それぞれの国のメインの人種に合わせた成分種類・量を入れているのです。
そのため、海外のものを日本人が服用した場合、ひどい副作用や思いもしない反応が出る場合があり、命の危険にもつながってきます。
日本では危険視されている成分が海外の薬には含まれている可能性が高いためです。
国内で処方されるAGA治療薬は日本人の身体や体質に合わせて調剤されているものを処方します。
偽物の危険
個人輸入の場合は偽物が販売されていることもあります。
本物か偽物なのか、素人目では判断することができません。
偽物を服用してしまって薄毛が悪化するという事例も多く報告されています。
薄毛改善の見込みが薄いどころか、重篤な健康被害に陥る可能性が高いということです。
パッケージの外国語説明文を正しく理解できない可能性
海外生産のAGA治療薬は、当然成分や用法・用量が外国語で書かれています。
ある程度外国語を理解できても、普段使わない医療用語を正しく理解できない可能性があります。
成分詳細や内服方法、副作用が発生した際の対処法など詳細のわからない薬を服用するのは危険です。
個人輸入のAGA治療薬の価格相場
代表的な薄毛治療内服薬のジェネリック薬と個人輸入の場合の一般的な価格も調査して記載しました。
個人輸入での取引はすべて自己責任です。
模造品の可能性や副作用の発症についてもリスクが大きいことを承知してください。
医者の視線から考えると、この程度の価格差で許容できるリスクではないと考えます。
内服薬 |
処方費用相場(1ヶ月分) |
大阪AGA加藤クリニック |
個人輸入 |
---|---|---|---|
5,000〜8,000円 |
約5,000円 |
||
フィナステリド錠(プロペシアのジェネリック) |
4,000〜7,000円 |
約3,000円 |
|
9,000円〜12,000円 |
約10,000円 |
||
約10,000円 |
7,000~8,000円 |
約4,000円 |
AGA治療の費用相場、クリニック選びの注意点について、以下の記事で説明しています。
最新の治療機器や設備が薄毛改善の答えではない!
大阪AGA加藤クリニックでは、信頼できる大手メーカーの治療薬を取り扱います。
同時に、患者さまのコスト負担を軽減するために、ジェネリック治療薬の導入も積極的に行っています。薄毛治療はとにかく時間との勝負です。
AGAは内服薬による安全な治療メソッドが確立していますし、早く治療を開始すれば低コスト・短期間で症状改善できます。
少しでも早く自分の頭皮と頭髪の状態を見極めて、必要であれば治療を開始してください
薄毛改善の効果が出ずにAGA治療を止めたいと思う原因を以下の記事で解説しています。