薄毛・ハゲ

ヘアサイクルの乱れが薄毛の原因に!AGAとの関係と改善方法を徹底解説

毛周期(ヘアサイクル)を発毛に活かす方法をAGAドクターが解説

薄毛の進行に気づいたものの、どこから対策を始めればよいのか悩んでいませんか?

実は、効果的な薄毛対策には「ヘアサイクル」という毛髪の成長サイクルを理解することが重要です。毛髪は成長期、退行期、休止期という3つの段階を経て生え変わりますが、AGAの影響でこのサイクルが乱れることで、髪の毛が徐々に細く、短くなっていきます。

特に注意が必要なのは、ヘアサイクルの乱れは目に見える薄毛として認識できる段階では、すでにかなり進行しているという点です。そのため、早期発見・早期治療が極めて重要になります。

この記事では、AGAによるヘアサイクルの乱れのメカニズムから、自己診断の方法、そして科学的根拠に基づいた効果的な治療法まで、豊富な臨床経験を持つ専門医の視点から詳しく解説していきます。

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毛周期(ヘアサイクル)とは?

毛周期(ヘアサイクル)とは?

毛周期(ヘアサイクル)とは、髪が生えて抜け落ち、再び生えてくる周期のことです。1本1本の髪には寿命があり、ある程度成長し続けた髪は自然と抜け落ちます。

脱毛後、再び新しい髪が成長し、伸び続けたのちに再び脱毛する一連の流れがヘアサイクル(毛周期)です。通常のヘアサイクルは、男性が3~5年、女性が4~6年で1周します。

ヘアサイクルの主なステージについて説明します。

成長期

成長期とは、髪が成長する段階のことです。髪は1日0.3~0.4mm成長し、1年で約15cm伸びます。

髪の毛は、毛根にある毛母細胞が分裂し、増殖することで増えていきます。細胞分裂が活発に行われて作られた毛は、その後上部へと押し上げられます。

ですから、毛根が残っているかぎり毛母細胞の分裂・増殖も行われます。

正常な毛球の場合、2年~6年程度成長期が持続します。通常は、頭髪全体の85~90%が成長期にいるとされています。

成長期が長ければ長いほど、髪は太く長く成長できます。抜け毛1本1本が細く短い場合は、ヘアサイクルが乱れている可能性が考えられます。

退行期

退行期は、毛根の働きが弱くなる段階です。毛母細胞の分裂して髪の毛が増えるには、毛乳頭細胞と言われる細胞からの指令や栄養の供給が欠かせません。

この毛乳頭細胞の働きが低下すると、毛根の働きが弱くなり髪の成長スピードが遅くなってきます。

毛乳頭細胞が毛母細胞から離れ、髪の根元の毛球部は委縮して徐々に小さくなります。退行期は2~3週間で、対抗機にある髪は全体の約1%を占めます。

退行期の毛髪は、ブラッシングやシャンプーなどで抜けやすいのが特徴です。

休止期

休止期は、髪の成長が完全に止まった状態です。毛乳頭細胞が縮小して指令や栄養の供給が止まります。

休止期は2~3ヶ月続き、休止期の髪が占める割合は全体の10~20%です。毛根は休止期の間に新しい毛髪をつくる準備をはじめていて、再び成長期のサイクルへと移行していきます。

成長期に戻る

やがて、次のサイクルの発生期へと進み、毛乳頭細胞が活動を再開します。造られた新しい毛が古い毛を押し出すように生えてきて、古い毛が自然に抜けます。

髪が抜けるのはサイクルの一部で自然現象です。1日に抜ける毛髪の本数は、50~150本程度です。

サイクルを周回するからこそ、常に新しい毛髪に生まれ変わってくれるのです。

AGAとヘアサイクルの乱れの関係は?

ヘアサイクルの乱れとは?

ヘアサイクルの乱れとは、ヘアサイクルの成長期が短くなってしまった状態です。ヘアサイクルは、AGAによって大きく乱れることがわかっています。

男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることで、毛乳頭細胞に大きな影響を及ぼします。DHTは毛乳頭細胞の機能を抑制し、毛母細胞の分裂・増殖を妨げることで、正常なヘアサイクルを阻害します。

この過程で、毛包内の成長因子の分泌も減少し、毛髪の成長に必要な栄養供給も滞ってしまいます。

AGAの影響を受けると、毛乳頭細胞の機能が低下し、成長期が短縮され、休止期が延長するという特徴的なパターンを示します。その結果、髪の毛が徐々に細くなり、最終的には毛包のミニチュア化が進行していきます。

成長期が短縮されるとどうなる?

通常2~6年続く成長期が、AGAの影響で1年以下に短縮されることがあります。成長期の短縮により、髪の毛が十分な長さや太さに成長する前に脱落してしまい、次第に産毛のような細い髪に変化していきます。

これは、毛乳頭細胞でのタンパク質合成が不十分となり、髪幹の形成が不完全になることが原因です。

休止期が長引く薄毛の進行パターン

AGAでは、通常2~4カ月の休止期が著しく延長され、新しい毛髪の成長開始が遅れます。この状態が継続すると、一定面積あたりの生えている髪の本数が減少し、頭皮が透けて見える状態になっていきます。

休止期の延長は、毛包周辺の血行不良や皮脂の過剰分泌とも関連があり、頭皮環境の悪化を引き起こす要因となります。自然治癒は望めないのが現実です。

成長期を伸ばして正常なサイクルに近づけるために、薬剤などによって男性ホルモンをコントロールする必要があります。

ヘアサイクルの乱れをチェックする方法

ヘアサイクルの乱れをチェックする方法

ヘアサイクルの乱れは、早期発見が治療効果を大きく左右します。数多くの患者さんを診察してきた経験から、自己診断と専門的な検査を組み合わせることで、より正確な状態把握が可能になることがわかっています。

以下、具体的なチェック方法についてご説明します。

日常で気づけるサインとは?

ヘアサイクルの乱れは、実は朝の洗髪時や整髪時に気づける兆候がいくつもあります。例えば、抜け毛の質的変化(髪の毛が徐々に細く、短くなる)や、シャンプー後の頭皮のべたつき具合の変化などが初期症状として現れます。

特に注目すべきは、生え際や頭頂部の毛髪密度の変化で、写真を定期的に撮影して比較することで、微細な変化も把握できます。また、髪の毛の張りや弾力の低下も、毛乳頭細胞の活性低下を示す重要なサインとなります。

頭皮環境を観察するセルフチェックのポイント

頭皮環境の観察は、鏡と明るい照明があれば家庭でも可能です。特に重要なのは以下です。

  • 頭皮の色調(赤みや炎症の有無)
  • 皮脂の分泌状態
  • 毛穴の開き具合

例えば、毎日同じ時間帯に同じ場所で撮影した頭部写真の比較や、抜け毛の本数カウント、頭皮の状態を定期的に記録するなどです。特に有効なのが、スマートフォンのカメラを活用した定点観測で、生え際や頭頂部の変化を継続的に記録することができます。

健康な頭皮は適度な弾力があり、過度な皮脂分泌や炎症がない状態です。指で軽く頭皮をマッサージした際の感触も、頭皮の硬さや血行状態を判断する重要な指標となります。

ヘアサイクルを分析する専門検査の種類

現代の医療技術では、ヘアサイクルの状態を科学的に分析することが可能です。専門クリニックで行う代表的な検査方法として以下があります。

  • マイクロスコープによる毛包・毛根の観察
  • 毛髪密度測定
  • 血液検査によるホルモンバランスのチェック
  • 遺伝子検査

特に重要なのは、各検査結果を総合的に分析し、患者さん個々の状態に合わせた治療計画を立てることです。例えば、DHTの値や毛包のミニチュア化の程度によって、治療方針が大きく変わってくることもあります。

ヘアサイクルの乱れを引き起こすAGA以外の4つの原因

ヘアサイクルの乱れを引き起こすAGA以外の4つの原因

AGA以外にヘアサイクルが乱れる主な原因は以下です。

  • 生活習慣
  • ストレス
  • 季節的要因
  • 加齢

上記の原因はお互いに影響し合ってAGAの発症やヘアサイクルの乱れを加速させることも考えられます。

それぞれの原因とヘアサイクルの関係を詳しく解説していきます。

生活習慣

睡眠不足や喫煙、過度の飲酒、栄養不足の食事などの生活習慣の乱れは、ヘアサイクル(毛周期)が乱れる原因です。

睡眠不足は、髪の生成に必要な成長ホルモンの分泌を阻害します。

また、睡眠不足や喫煙によるニコチン摂取は頭皮の血管収縮にもつながります。

血行不良が生じることで、毛根を太らせるために十分な栄養が行き渡らなくなります。

さらに過度な飲酒は、髪の生成に必要な亜鉛を消費することで栄養不足を招くのです。

バランスを欠いた食事が続くと、髪の生成に必要な以下のような成分を摂取できなくなります。

  • タンパク質
    髪の主成分です
  • ビタミンB2・B6
    代謝に関わる
  • ビタミンE
    血行を促進する
  • 亜鉛
    髪の主成分ケラチンの合成をサポート

さまざまな栄養をバランスよくとることで、髪を生成する準備が整うのです。

ストレス

ストレスを受けると、自律神経のうち交感神経が常に優位になり、バランスが乱れて血行不良が生じます。

交感神経が優位になると血管は収縮し、毛乳頭細胞への栄養の供給が低下するのです。

結果的にヘアサイクルの乱れを引き起こし、薄毛を悪化させてしまうのです。

ストレスは睡眠不足にもつながりやすく、毛根のためにますますよくない環境をつくります。

季節的要因

「秋口に抜け毛が増える」と実感している人も多いようです。

ヘアサイクルは季節でも乱れる傾向もあります。

休止期にある髪の毛が全体に占める割合は季節が要因で変化します。

休止期の毛の量がピークとなるのは夏初めの7月だといわれます。

休止期は約3カ月続きますので、9~10月までは自然脱毛が増加するのです。

加齢

ヘアサイクルは加齢によっても変化します。

ただし、早い女性では40代で迎える閉経は女性のAGA=FAGA(女性男性型脱毛症)と密接な関係を持っていると考えられています。

ヘアサイクルの成長期が短縮してしまうFAGAについては、薬の服用によって薄毛が解消する場合もあります。

早めに専門の医療機関へ相談しましょう。

ヘアサイクルを正常化させる方法

ヘアサイクルを正常化させる方法

薄毛を予防・改善するためにヘアサイクルを正常化させる主な方法は以下です。

  • AGA治療
  • 食事
  • 睡眠
  • ストレス解消
  • 育毛剤やシャンプー

それぞれの方法を解説していきます。

AGA治療を始めたのに効果が出ず、AGA治療を止めたいと思う原因を以下の記事で解説しています。

AGA治療

AGAの薬物治療は、科学的根拠に基づいた確実な効果が期待できます。

フィナステリドは5α還元酵素の働きを抑制し、薄毛の原因DHT(ジヒドロテストステロン)の産生を低下させることで、毛乳頭細胞の機能低下を防ぎます。これにより、成長期の維持と休止期の短縮が可能になります。

また、デュタステリドはより強力なDHT抑制効果を持ち、重症例での治療オプションとなります。これらの治療薬は、継続的な服用により、約6カ月から1年で目に見える改善効果が現れ始めます。

ただし、効果の維持には継続的な服用が必要で、中断すると徐々に元の状態に戻る可能性があることを理解しておく必要があります。

1種類だけの「単剤処方」で結果が出なければ、2種類のお薬を処方する「多剤処方」に変更していきます。

「AGA対応可能」と謳う一般の皮膚科・美容皮膚科とAGA専門クリニックの違い、症状による使い分け方法については以下の記事で詳しく説明しています。

多剤処方でも結果が出ない場合にはAGAメソセラピー、オーダーメイド処方などの他の治療プランに変更します。ヘアサイクルが乱れる原因物質に直接はたらきかけるので、効率よく確実に効果を実感できます。

ヘアサイクルを正常化する食事や栄養素

毛髪の成長には、適切な栄養摂取が欠かせません。特にタンパク質は髪幹の主要構成成分であるケラチンの原料となります。必須アミノ酸を含む良質なタンパク質(魚類、卵、大豆製品など)の摂取が重要です。

また、亜鉛やビオチン、葉酸といった微量栄養素も毛母細胞の活性化に重要な役割を果たします。抗酸化作用のある食材(緑黄色野菜、ベリー類)も、毛包周辺の酸化ストレスを軽減し、健康な頭皮環境の維持に貢献します。

睡眠の改善

睡眠時間は1日8時間眠ることが健康に良いと認識している人が多いようですが、年齢に適した睡眠時間を確保できれば問題ありません。

以下に年齢別の適切な睡眠時間を示します。

  • 幼児から10歳まで 8~9時間
  • 10歳から15歳まで 8時間前後
  • 20歳から25歳まで 7時間前後
  • 40代 6時間30分
  • 60代 6時間

不規則な生活を送っている自覚がある方は、睡眠習慣を見直してヘアサイクルの正常化を目指していきましょう。

ストレス解消

ストレスを上手に発散してヘアサイクルを正常化させましょう。ストレス発散をする前に、ストレスの原因を突き止める必要があります。

さらに、自分が一番リラックスできる方法を考えてみましょう。趣味に没頭するのもいいですし、スポーツで気分がすっきりすることもあります。

あまり気張ることなく自分に合ったストレス解消法を探してみてください。

また悩みを相談する相手も重要になります。

親しい友人や、実績の厚い薄毛専門クリニックのカウンセラーに相談することをおすすめします。

育毛剤やシャンプーでサポート

外用薬による頭皮環境の改善も、ヘアサイクルの正常化に寄与します。ミノキシジル配合の育毛剤は、血管を拡張させて毛乳頭細胞への血流を改善し、成長期を延長する効果があります。

また、アミノ酸やビタミン類を含む育毛剤は、直接毛包に栄養を供給します。

シャンプーについては、頭皮の過剰な皮脂を適切に除去しつつ、必要な保湿成分を補給できるものを選択することが重要です。

過度の洗浄は角質層のバリア機能を低下させ、かえって頭皮環境を悪化させる可能性があります。

まとめ・ヘアサイクルの乱れは薄毛専門医へご相談ください

ヘアサイクルの乱れは、AGAによる薄毛の重要なサインであり、その正常化には専門的な診断と適切な治療が不可欠です。私たちの病院では、最新の医療機器を用いた詳細な検査により、あなたの頭髪の状態を科学的に分析し、個々の状態に合わせた治療プランをご提案しています。

ヘアサイクルの乱れは、気づいた時にはすでにかなり進行していることが多く、目に見える薄毛として認識できる段階では、毛乳頭細胞の機能低下が始まってから平均2~3年が経過しているとされています。

しかし、適切な診断と治療により、ヘアサイクルを正常化し、健やかな髪の成長を取り戻すことは可能です。まずは、無料カウンセリングで、あなたの頭髪の状態を詳しく診させていただきましょう。

早期発見・早期治療が、最も効果的な薄毛対策への第一歩となります。

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